2003年7月19日、ソニー・マガジンズから
『半農半Xという生き方』を上梓させていただき、 この1月19日で半年となりました。早いものです。おかげさまで、手にとってくださった方からの うれしいメールがいまも届き、新しい物語も生まれています。
  半農半Xというコンセプトは種子なんだなあとあらためて思います。本当にありがとういございます。
 以下は上梓後、生まれた小さな物語です。お時間許せば、お読みいただければ、うれしいです。(塩見直紀)

半農半X研究所news__________VOL.004(2004.1.29)   VOL1 VOL2 VOL3 VOL4 VOL5

 小さな物語(10) ミッションノート
 小さな物語(11) 「ライフスタイル賞」にノミネートされました
 小さな物語(12) 半農半スクールカウンセラー
 小さな物語(13) 半農半カフェ
 小さな物語(14) スロービジネス研究会v
 小さな物語(15) 『土建の帰農』にも登場
 「アマゾン」カスタマーレビュー
 「田舎暮らしの本」(1月号)
 「栄養と料理」(1月号)
10 マクロビオティックマガジン「むすび」で連載スタートです!
11 Uターンして5年経ちました・・・

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1■ 小さな物語(10) ミッションノート
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 1995年頃から考えてきた「半農半X(エックス=天職)」というライフスタイルについて、ノートにまとめはじめて、この2004年1月19日で1年経ちました。
 「ミッションノート」と名づけ、「半農半X」というコンセプトを深化させていこうと、アイデアやインスパイアされたことばなど、いまも書き続けています。
 30代最後の年は、「半農半X」「ミッションサポート」「未知なるX」の3つをテーマに、新世紀の生き方、暮らし方を模索したいと思っています。
 たとえ小さくても「新しい風」をこの国に起こせたらうれしいです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2■ 小さな物語(11) 「ライフスタイル賞」にノミネートされました
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 農水省では、平成15年度から、都市と農山漁村の共生・対流を促進するため、「都市側から人を送り出す活動」、「都市と農山漁村を結びつける活動」、「農山漁村の魅力を活かした受入側の活動」等について、優れた貢献のあった 団体や個人を表彰する「オーライ!ニッポン大賞〜都市と農山漁村の共生・対流表彰事業」を実施されることとなり、昨秋、募集されていました。
 そのなかに「ライフスタイル部門」があり、「半農半X」を応募してみたところ、「審査委員会が開かれ、応募調書等により、貴半農半X研究所が最終選考事例としてノミネートされました」とメールをいただきました。1月末、最終結果がわかります。さてさて、どうなるか楽しみです。

「オーライ!ニッポン大賞」について・・・
 都市と農山漁村の共生・対流の推進組織として6月に設立された民間主体の「オーライ!ニッポン会議」と、(財)都市農山漁村交流活性化機構、農林水産省及び毎日新聞社との共催により、全国各地で共生・対流の活動に積極的に取り組んでいる方々を表彰し、都市と農山漁村双方の生活・文化を享受する新しいライフスタイルの普及推進を目指す。

共生・対流ホームページ http://www.kyosei-tairyu.jp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■3■ 半農半スクールカウンセラー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 10月の1ヶ月、母校の中学生(1〜3年生)に社会を教える機会をいただきました。先生が1ヶ月間、つくばに研修にいかれるということで代わりの先生が見つからず、どうしても、ということでお引き受けました・・・。
 そこにスクールカウンセラーの方がおられ、ひらめきました・・・。日本のどこかに、「半農半スクールカウンセラー」の人がいるはず、って思ったのです。
 すると、1か月もしないうちに『半農半Xという生き方』を読まれた静岡の川島多美子さんからメールが届きました。
 まさに半農半スクールカウンセラーの方でした。学校でも校庭の花壇を使って、子どもたちと一緒に菜園を楽しんでおられます。
 半農半Xをテーマに、すてきなエッセイを書いていただきました。ページはこちらです→多様な半農半Xスタイル コーナー

 半農半Xに関するエッセイ、募集中です!ぜひよろしくお願いします。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■4■ 小さな物語(13) 半農半カフェ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 『半農半Xという生き方』をお読みくださった方が、芝原キヌ枝さん宅で「農家民泊体験」をしてくださっています。
京都在住で「半農半カフェ」をめざす河内裕史さんが1月、綾部を訪れてくださいました。
 河内さんにも「半農半カフェ」についてのすてきなエッセイを書いていただきました。
 こちらも近々、ホームページで公開予定です。
 「素のまんま」の芝原さん、ますます人気です。冬は「自己探求」にいい季節です。綾部がいつしか、訪ねたい「こころのまち」、「伝説のまち」、「自己探求都市」になれたらうれしいです。
 河内さんが農家民泊体験記も書いてくださいました。里山ねっと・あやべのホームページ、「ウィークリーメッセージ(1/27)」のコーナーで公開中です。笑えます!癒されます!オススメのエッセイです!
http://www.satoyama.gr.jp

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■5■ 小さな物語(14) スロービジネス研究会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「家庭と仕事研究室」代表の藤浦剛さん(姫路)にお誘いをうけ、姫路の「スロービジネス研究会」(代表・米谷啓和さん=米谷紙管製造株式会社代表取締役、日本青年会議所会頭)で「半農半X」について、話をさせていただく機会をいただきました。
 「スロービジネス(環境に配慮した持続可能なビジネス)」を求める会のメンバーの方に、「半農半X」について、耳を傾けてもらえたこと、うれしく思います。
 8年間、「半農半X」という視点からいろいろ考えてきたのですが、個人や組織のミッション、市町村のミッションを応援できたらうれしいです。
 呼ばれれば、どこへでも飛んでいきます!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■6■ 小さな物語(15) 『土建の帰農』にも登場
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 農文協から1月出版されたばかりの現代農業2月増刊『土建の帰農〜公共事業から農業・環境・福祉へ〜』。
 その本の中に、森永卓郎さん(ベストセラー『年収300万円時代を生き抜く経済学』の著者)のインタビューがあります。
 森永さんはいつか「半農半経済アナリスト」になりたいと話され、「半農半X」ということばが出てきます。
 甲斐編集長のご配慮か、入れてくださっています。ありがとうございます!

 時代を数歩も先を行く農文協の現代農業増刊号編集部が総力をあげて編まれた書で、示唆に富む事例が
いっぱい詰まっています。書店で手にとってみてください。

農文協のURL http://www.ruralnet.or.jp


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■7■ 「アマゾン」カスタマーレビュー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 インターネット書店「アマゾン」で『半農半Xという生き方』についてnenaさん(東京都/「アマゾン」のベスト1000レビュアー)という方が書いてくだっています。すてきな文なのでご紹介します。

「これからの時代に必要な考え方のひとつだと思う」(2003/08/26)

 半農半Xというタイトルにピンと来る人は少ないかも知れません。でも一度でも農業をやってみたいと考えたことがある人なら、きっとこれだ!と思うでしょう。
 常々継がなければいけない田舎の田んぼのことを考えていた私には、ピーン!と来てしまって思わず本屋でこの本を握り締めて?しまいました。私自身も前に星川淳氏の半農半著という言葉を耳にしたことが
あったからかもしれません。
 今している仕事には満足している。そうかといってずっと都会で暮らしたり、安全でなさそうな食物をとり続けるのは、なんだか気が進まない。 しかしこのままでは仕事の忙しさに、大事なことを忘れてあっというまに
年を取ってしまいそうだと感じていたところでした。
 そうか、半分だけ農業やって半分だけ好きな事をやるという選択肢もあるのか、そういう人が増えているのか、ということを知ることが出来ただけでもこの本に出合えた価値があると思いました。まだすぐには半農生活に取り掛かれそうにありませんが、競争や自己満足のための夢とは別の人生の夢が出来ました。
 世の中へ貢献するということ(農業に限らないかもしれませんが、環境問題などでも不必要な消費傾向を抑えるような生活の仕方が必要とされていますよね)と、自分の個性を生かして仕事するという両方を かなえることが出来たなら、それこそが幸せな人生だということを気づかせてくれました。

 ※17人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票。
(アマゾンのホームページより)

すてきなレビューをありがとうございます!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■8■ 「田舎暮らしの本」(2004年1月号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
宝島社・月刊誌・2003年12月3日発行

「特集 綾部の里で出会った半農半Xな人たち

 「半農半X」というコンセプトが大きなメディアに載って初めて活字化されたのは、97年の『田舎暮らしの本』
だったと思います。当時、京都市内に住んでいて、綾部で週末農業(米作り)をしていたので、「通い農」特集で
紹介してもらったことがあり、その中で「半農半X+育児」ということばがでてきます。誌は記念の書といえます。
 そのとき、取材してくださったライターの新田穂高さん(山と渓谷社『自然の暮らしがわかる本』著者で茨城・八郷町で田舎暮らしをしておられます)が再び来綾され、山中衛&純子さん、上田浩介&典子さん、大石明美さん、そして、我が家を含む4家族、綾部市や里山ねっと・あやべの取り組みを取材されました。おかげさまでカラー12ページで、掲載されました。東京からカメラマンさんまで来ていただいて、恐縮でした。

以下、『田舎暮らしの本』からの抜粋です。

特集 綾部の里で出会った半農半Xな人たち
〜やりたい仕事と小さな自給農で暮らす〜

 いま、半農半Xという考え方が注目されている。それは自ら田畑を耕して食べ物をつくるつつましやかな自給的生活をベースに、自分の持つ個性や得意技を生かして社会の役に立ち、現金収入を得るというもの。エコロジカルな意識と生きがいの追求を実現する新しいライフスタイルだといえる。田舎暮らしを志向する人の多くが、言われるまでもなく求めてきた生き方でもある。必要なのはバランス感覚。自分の立つ場所を見極め、時を知り、人と出会って、いまここでするべきことを見つけなければならない。そんな半農半Xを自覚して模索する人びとを京都府綾部市に訪ねた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■9■ 「栄養と料理」(2004年1月号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
女子栄養大学出版部・月刊誌・12月9日発売

 『半農半Xという生き方』を手にとってくださった編集部の鈴木章弘さんが、1月号から始まる新連載「この人に会いたい!」のコーナーで紹介したいと、10月、取材に来てくださいました。東京からカメラマン・川瀬洋さんも来られ、すてきな写真と文でとってもいい仕上がりでした。本のタイトルとしても使えそうな「小さな農と天職と。」
というすてきな見出しがついていました。
 「第1号の人」に選んでいただいて、また、5ページ(モノクロ)も使っていただいて恐縮です。尊い機会をありがとうございました!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■10■ マクロビオティックマガジン「むすび」で連載スタートです!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
正食協会・月刊誌・2004年1月号〜12月号(毎月第2金曜発行)

 正食協会が発行されているマクロビオティックマガジン『むすび』(月刊)の1月号から、1年間、「農と天職と」という連載(1P)をさせていただいています。編集の片山明彦さん(綾部とご縁があります)からお話をいただき、
楽しく書かせていただいています。
 マクロビオティックとは、世界的にも著名な桜沢如一さんが提唱されたもので、日本では「正食」といいます。
日本が世界に誇れる哲学の1つがこのマクロビオティックではないかと思います。
 おかげさまで他の月刊誌からも連載のお声をいただいています。尊い機会をありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■11■ Uターンして5年経ちました・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 この1月末で、綾部にUターンして、まる5年になります。1999年。いろんな意味で象徴的な年でした。その年は例年にない大雪の年で、植林の倒木が多く、最初の高い買い物はチェーンソーになりました。
 あれから5年。本当に早いものです。
 清明の候、39歳になります。人生の後半生。不惑の年も間近です。人生のテーマが見えてきて迷わずにいけそうです。
 出版を記念?して、「農とエックスとことばと」をテーマにした日記を公開してきましたが、いまも楽しく続けています。またお立ち寄りください。
http://plaza.rakuten.co.jp/simpleandmission/

 おかげさまで『半農半Xという生き方』を手にとってくださったことがきっかけとなり、いろんな物語がいまも生まれています。
 いつか綾部を訪れたいなと思ってくださった方、里山ねっと・あやべのホームページに訪問くださった方、実際、訪問くださった方、たや(旧姓たか)みよこさんの「つばさがはえるちず」を求めてくださった方、芝原さん宅で農家民泊体験をしたいと予約くださった方、ポストスクールをお申込みくださった方、希望銀行に言葉を入金?くださった方、メールや手紙をくださった方、我が家まで遊びに来てくださった方、取材に来てくださった方・・・。
  本当にありがとうございます。
 これからもこつこつ「半農半X」というコンセプトを伝えてまいります。萌芽力のあるコンセプトでありますように。
 今後ともご指導の程、よろしくお願いします。

 次号(VOL.5)は出版8ヶ月後の2004年3月19日頃の発行を予定しております。

 2ヵ月後、どんな話題をお届けできるか楽しみです。

 長文、最後までお付合いくださり、ありがとうございました。

 

たねっとホームページに戻る